【パナソニック】人事担当者向け基礎研修でのケーススタディ

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【パナソニック】人事担当者向け基礎研修でのケーススタディ

パナソニックでは、毎年8月に全社の人事担当者、特に人事担当3年目の方を中心とした新任担当者向けに人事職能に関する研修を行っています。その研修の一つとしてダイバーシティマネジメントについての研修を行っていますが、目的としては、人事業務遂行に当たって必須となる専門知識の体系的理解及び、業務品質・実施リテラシー向上を目的に専門知識を習得すること、としています。

具体的な研修の内容としては、1講座2時間の時間をとり、まずはダイバーシティとはなど、D&Iの基礎的な知識のレクチャーに始まり、その後、職場で起こりうるダイバーシティに関する様々なシーンについてグループに分かれてのケーススタディを行います。このケーススタディには1時間の時間をとり、4つの様々なシーンを想定し行いますが、その中にLGBTQに関するシーンも含まれており、『部下から突然カミングアウトされた上司の対応』についてディスカッションを行っています。
例年は集合研修とし、1:1の対面で上司役・部下役に分かれて対話を行い、その後ディスカッションを行うという形で実施していましたが、今年度についてはオンライン研修とし、4~6人のグループに分かれて『あなたが上司ならどういったアクションを取るか』について、グループディスカッションを行いました。
ディスカッション終了後、いくつかのグループにどのような議論を行ったかについて質問し、意見の共有を行った後に、解説として「大切なことを言ってくれてありがとう!」とまずカミングアウトしてくれたことを受けとめ、気持ちを伝えることや、今後本人が何を希望するのかをよく聞くことを伝えています。
また、特にLGBTQに関しては、諸外国での対応(イスラム圏での同性愛禁止、等)があるため出張指示に気をつけることや、パワハラ・セクハラと同じレベルでの対応が必要なことなど、補足として説明をしています。

この研修を通して、参加者からは「普段あまり身近に感じていなかったLGBTQ当事者への対応について知識を深めることが出来た」「LGBTQへの理解や環境の整備が必要と感じた」等の感想をもらっています。